大学の授業の一環で、英語プレゼン発表をすることになりました。MacのPowerPointで英語スライドを作成してから、発表の練習をしようと思いました。
しかし、、、
Macの矢印を押してスライドを進めていくのはちょっと・・・と考えました。実際に発表する時にはリモコンを持って立って行いますし、プロジェクターとの距離も3 mほどあります。
実際の発表に近い環境で練習するために、自分でリモコンを購入するのは躊躇われます。そこで、iPhoneがリモコン代わりになるアプリを探してみました。すると、i-Clickr Liteというアプリにたどり着きました。
このi-Clickr Liteというアプリは、スライド15枚までなら無料でリモート操作出来ます。具体的には、スライドを進めたり戻したりできます。今回の発表では15枚以内におさまっていたので、無料アプリだけで練習できました。
i-Clickr Liteを使用するには、専用のPC用ソフト(無料、Mac用、Windows用、共に用意されています)を公式ホームページからインストールします。それらの手順とともに、i-Clickr Liteの使い方を紹介します。
i-Clickr Lite導入の大まか流れ
i-Clickr Liteを利用して、Macに表示しているパワーポイントをiPhone側で操作できるまでの流れを簡単に示しておきます。
- i-Clickr Liteの専用ソフトをPCにインストール
- PC側でソフト起動
- iPhone側で、i-Clickr Lite起動(PCとiPhoneは同じ通信環境下で)
- PC側で、表示したいスライドを開く
- iPhone側にもスライドが反映される
- iPhoneでスライドを操作できる
ソフトを導入しなければなりませんが、大変ではありません。順番に説明していきます。
i-Clickr LiteのMac(Windows)専用ソフトのインストール手順
iPhoneとMacをリモート操作するので、アプリ専用のPC向けソフト(Mac,Windowsどちらも無料)をインストールする必要があります。その手順です。
▲i-Clickr PowerPoint Remote: Supportにおいて、Mac向けのi-Clickr ソフト(無料)をダウンロードします。
▲ダウンロードしたら、そのソフトを起動します。
▲i-Clickr Mac Controlを画面に従ってインストールします。
▲2~3分でi-Clickr Macをインストールできました。
i-Clickr Liteの使い方
さて、PC向けのソフトをインストールできた所で、実際にPowerPointファイルをリモート操作してみます。
なお、iPhoneとMacは、同じ通信環境下で行いました。
▲まずは、i-Clickr LiteのPCソフトを起動します。
▲この時に、アクセシビリティの「i-Clickr-Mac」でコンピュータを制御する事を許可してくださいとの表示が出たので、指示に従って、「システム環境設定→セキュリティとプライバシー→i-Clickr-Mac」にチェックを入れました。
▲続いて、上のようなコントロールパネルが出てくるので、「Options→Microsoft Office PowerPoint」にチェックを入れます。(自分の開きたいファイルに合わせてください。)
▲ここで、iPhone側で、「i-Clikr-Lite」を起動します。無料版では、15ページまでしかプレゼンテーションを行えない表示が出ます。(それ以上は有料版で可能)ここでは問題ないので、Continueをタップします(左)。続いて、OKをタップします(右)。
▲すると、Connectionの一覧に、自分のMacの表示がされています。これをタップします(左)。すると、Connected!となり、PC側で開きたいpptファイルを選択するように、との指示が出ます(右)。
▲そして、すぐに画面が切り替わるので、一番上の「Select a New Presentation」をタップします。
▲PCを見てみると、自動でファイルが選べるような画面になっているので、先ほど指定した形式のファイル(今回の場合はPowerPoint)を開きます。
▲すると、PCではプレゼンテーションモードでPowerPointが起動します。
▲iPhone側では、このような画面となります。アラームをセットする事も出来ますが、省略する事も可能です。ここでは省略するので、「Skip」を選択します。
▲すると、iPhone側でもMacのPowerPointプレゼンテーションモードのスライドが反映されています。右上の進むボタンをタップすると(左)、1つスライドが進みます(右)。
▲PC側でもスライドが進んで反映されています。
▲逆に、左上の戻るボタンをタップすると(左)、1つスライドが戻ります。iPhone側でスライドをリモートコントロールする事が出来ています。
▲iPhoneアプリ中には、右上に「Menu」ボタンもあります。ここでは、様々な事が出来るようです。
- Jump To Slide(移動したいスライドを選択できる)
- Switch Presentation(有料版のみの機能)
- Blank Screen(スライドを真っ黒にできる)
- Toggle Peek Mode(?)
- End Show(スライドを終了する)
- More Options(さらなるオプション、後述)
More Optionsをタップすると、
▲以上のような設定が行えます。(僕は使用していません。)
i-Clickr Liteを使用してみた感想
iPhone側でスライドを進めたり、戻したりした操作は、すぐにPC側に反映されて使いやすいです。アニメーションも、進むボタンを押すと順番に反映されました。
ただ、進めたり戻したりした後、iPhone側に反映されるには少し時間がかかっている印象です。
また、接続がうまくいかない事もあります。そのような時には、PC側もiPhone側もi-Clickr Liteを全て終了してから再接続を試みると、大抵うまくいきます。
自宅で練習するには、全く問題ない機能です。
なお、このi-Clickr Liteは、無料版です。15枚のスライドまでしか対応していません。(スライドが15枚以下でも、アニメーションが多いと、途中までしか反映されない場合有り)
長いスライドでも行いたい時には、有料版が用意されています。まずは無料版で機能を確かめてから、有料版の購入をするといいでしょう。
また、このi-Clickr Liteは、Keynoteにも対応しています。Keynoteのスライドをリモートコントロールしたい時にもこのアプリを使用できます。このアプリが有用な事が確認できたので、長いスライドでも練習する必要が出てきたら、有料版の購入も考えている所です。
リモコンって高いんですね。
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