Mac MavericksでTeXを導入する方法

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今まで大学のレポートはWordで書いてきましたが、卒業論文や修士論文を書いていく時にはTeXで書くと聞きます。

そこで、TeXも使えるようにしようということで、Mac OS X Mavericksに、TeXをインストールしてみました。

手順が複雑で、あちこち悩んでいたら、結局5時間くらいかかってしまいました。実際にはもっと短く導入できると思います。自分が行った手順を残しておこうと思います。

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Mac OS X MavericksでTeXを導入する方法

まず、今回、TeXを導入するにあたって、参考にさせていただいたサイトを紹介しておきます。

基本的には、1つめのサイトの手順に従っていきましたが、いくつかつまずいたので、自分なりにまとめておこうと思います。

大まかな手順流れを示しておきます。

  1. ファイルをダウンロード&インストール
  2. インストールできたか確認
  3. Terminalでアップデートの操作
  4. 文字コード自動判別を有効にする
  5. 日本語環境を整備する
  6. ヒラギノフォントをpdfに埋め込めるようにする
  7. TeXShopの設定

それでは具体的に手順を示してきます。

ファイルをダウンロード&インストール

http://mirror.ctan.org/systems/mac/mactex/MacTeX.pkgからファイルをダウンロード&インストールします。ファイルが2.2GBあるので、約30分~40分かかりました。

インストールできたかTerminalで確認

インストールできたかどうか、Terminalで以下のコマンドを実行して確認します。

echo $PATH

返ってきたPATHの中に

/user/texbin

があればインストールされています。(備考:返ってきたPATHの中に/user/texbinが含まれていない場合、再起動すれば解決するかもしれません。)
Terminal

Terminalでアップデートの操作

Terminalに以下のコマンドを入力して、アップデートを行います。400項目くらいあって10分~20分かかりました。

sudo tlmgr update --self --all

文字コード自動判別を有効にする

文字コード自動判別を有効にするため、nkfをインストールします。nkfをインストールするためにはHomebrewが必要なので、まずはHomebrewをインストールします。Terminalで以下のコマンドを実行します。

ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.github.com/mxcl/homebrew/go/install)"

続いて、nkfをインストールするためにTerminalで以下のコマンドを実行します。

$ brew install nkf

日本語環境を整備する(ヒラギノフォントを利用できるようにする)

ヒラギノフォントを利用できるようにするために、以下のコマンドを実行します。コピー&ペーストで可能ですが、1行ずつ実行してください。(まとめてコピーして貼付けるとうまくいきません。)

sudo mkdir -p /usr/local/texlive/texmf-local/fonts/opentype/hiragino/
cd /usr/local/texlive/texmf-local/fonts/opentype/hiragino/
sudo ln -fs "/Library/Fonts/ヒラギノ明朝 Pro W3.otf" ./HiraMinPro-W3.otf
sudo ln -fs "/Library/Fonts/ヒラギノ明朝 Pro W6.otf" ./HiraMinPro-W6.otf
sudo ln -fs "/Library/Fonts/ヒラギノ丸ゴ Pro W4.otf" ./HiraMaruPro-W4.otf
sudo ln -fs "/Library/Fonts/ヒラギノ角ゴ Pro W3.otf" ./HiraKakuPro-W3.otf
sudo ln -fs "/Library/Fonts/ヒラギノ角ゴ Pro W6.otf" ./HiraKakuPro-W6.otf
sudo ln -fs "/Library/Fonts/ヒラギノ角ゴ Std W8.otf" ./HiraKakuStd-W8.otf
sudo mktexlsr

ヒラギノフォントをpdfに埋め込めるようにする

ヒラギノフォントをpdfに埋め込めるようにするために、Terminalで以下のコマンドを実行します。

sudo updmap-sys --setoption kanjiEmbed hiragino

TeXShopの設定

TeXShopの設定を行いますが、その前にバージョンを確認します。

TeXShop
▲TeXShopを起動し、左上のメニューバーから「TeXShop」=>「TeXShopについて」を選択します。

TeXShop
▲現在のバージョンを確認できます。最初ダウンロードした時にはバージョン3.18でした。なので、最新版(バージョン 3.26)を入手し、古いバージョン 3.18を削除しました。

TeXShopの最新版は、以下のページの「Obtaining TeXShop」項目の「Latest TeXShop Version 3 for Lion and Mountain Lion」から入手する事が出来ます。
http://pages.uoregon.edu/koch/texshop/obtaining.html

そしてTeXShopを起動します。

TeXShop
▲左上のメニューバーから「TeXShop」=>「環境設定」を選択します。

TeXShop
▲下の設定プロファイルから「pTeX(ptex2pdf)」を選択します。

TeXShop
▲タイプセットの内容。

TeXShop
▲TeX+dvips+distillerの部分を以下のように編集しました。

TeX部分は

~/Library/TeXShop/bin/euptex2pdf-utf8

LaTex部分は、

~/Library/TeXShop/bin/uplatex2pdf-utf8

あとはOKを押して完了です。

TeXShopで文章を書いてみる

あとは実際にTeXShopで書いていくだけです。簡単に紹介します。TeXShopで以下のように入力して(コピー&ペーストでOKです)、command+Tを押してみましょう。

¥documentclass[uplatex]{jsarticle}
¥begin{document}
たたみこみ積分
¥begin{equation}
x(t)=e^{at}x_{0}+¥int_{0}^{t}e^{a(t-¥tau)}bm(¥tau)d¥tau
¥end{equation}
¥end{document}

TeXShop

TeXShop
▲すると、上記のように表示されると思います。あとはTeXのルールに慣れていけば良いと思います。

修正 2014年1月23日

コマンドの[jsarticle]を{jsarticle}に修正しました。

追記 2014年5月28日

コンパイルが出来なくて困る場面に遭遇したので、本付属のDVDインストーラーを利用して、再度TeXをインストールし直しました。

LaTeX2ε美文書作成入門付属のDVDからMacへTeXをインストールした
大学のレポート類はTeXで書くようになりました。これから書き始める卒業論文もTeXで書くつもりです。卒論や修論・その他提出するための文章には、TeX用テンプレートが用意されている場合があります。そこで、配布されたテンプレートを利用して文章を...
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コメント

  1. マロ より:

    私の環境では、¥documentclass[uplatex][jsarticle]ではできませんでした。
    ¥documentclass[uplatex]{jsarticle}になおしたらできました。

  2. nasimeya より:

    マロさん
    > 私の環境では、¥documentclass[uplatex][jsarticle]ではできませんでした。
    > ¥documentclass[uplatex]{jsarticle}になおしたらできました。
    指摘ありがとうございます。[jsarticle]は{jsarticle}の間違いでしたので、修正しました。

  3. 匿名 より:

    Macビギナーの大学生(理系)です。
    設定できました!
    御陰さまで見栄えのいい卒論が書けそうです!