ブログを書いている誰も教えてくれない人を動かす文章術というタイトルに惹かれてこの本を読んでみました。
その中で、いくつか印象に残った部分を紹介したいと思います。大学生にも教えている著者の齊藤孝氏ならではの発見があって面白いです。
エッセイを書いてみると良い
齊藤氏は、大学生に以下の課題を出したそうです。それは、新聞の記事の中から自分の気になった記事を1つ選び、その記事を選んだ理由と、その記事に関しての自分の意見を書くというもの。
エッセイを書く際には、自分が理解していなければ書けないので、自ずと調べて自分の知識の吸収に繋がる訳です。そして自分の体験を織り交ぜる事で、文章の訓練にもなります。
週一回のペースで数週間もすれば劇的な変化が表れたようです。
これは自分はやっていなかったことなので、ちょっと試してみようという気になりました。
大学では授業に出て話を聞くという受動的な姿勢になりがちですが、時事ネタに関してのエッセイを書くには、能動的な情報の収集が必要となってくるので、普段の生活から意識が変化すると思います。
この姿勢の変化は、ブログを書いている者としてはわかります。普段の生活でブログのネタになりそうなものを逃さないようにするアンテナが、体のあちこちに張り巡らされている感覚です。
今では、ブログという情報発信の場が整えられているので、無料で気軽に初める事が出来ます。
小学校の読書感想文を書きやすくする工夫
小学校では夏休みに読書感想文の課題がありました。読書感想文というざっくりとした課題は、何をやればいいのかわかりませんでした。
しかし、この本を読んで、少しヒントを得たような気がします。
それは、補助シートを使うという事です。
補助シートに何を書くかというと
- 注目した一文
- 自分の経験で思い起こされた事
- 思い起こされた事による感情
です。
こういった補助シートを作って埋めていけば、読書感想文が出来ちゃうんじゃないでしょうか。
いい読書感想文とは、学校に○○賞で選ばれる事ではありません。本を読んだ事によって、自分の思考がどんどん拡がる事だと思っています。
小学校時代には読書感想文とは訳のわからない課題でしたが、今ではその課題の意味がシックリきています。
小学校の先生が適切なシートを配布すれば、小学生はきっと今までよりも書きやすくなるはずです。
まとめ
頭の中で何となく理解できているものでも、実際には理解できていることは少ないです。自分の字で文章にする事で、初めて理解できる境地に達する事が出来るのだと思います。
そうしたヒントを与えてくれる本でした。
なお、この本の主張としては、「人と同じような凡庸な文章を書いていては、見向きもされないので、人と変わった視点を持ってかくべきだ。そのためには日頃から訓練しておくべきだ」でしょう。
しかし、本エントリは、自分に印象に残った部分を取り上げてみました。
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